2020.05.23

ミズベリングトレンドリポート
【TREND WORD 03】大阪力

例年以上に水辺で新たな価値創造が行われた2019-2020年。どんな価値がうまれたのか、トレンドリポートします。3つめのキーワードは、「大阪力」

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*2019年のミズベリングがどういうトレンドだったのかをレポートするこの企画。2020/2/20に行われたミズベリング・フォーラム2020で発表された内容を再編集してお届けしています。

ミズベリングトレンドリポート2019 キーワード10

 

水辺の活用という点においては、大阪の力は突出してこれまでも感じてきた。「つながり」を大切にし、人を「巻き込む力」があって、「やってみせる」、「やらせてみせる」度量があり、「おもしろい」ことへの評価に官民の境目がなく、「投資をする」「任せる」ことで人材を育て、「自ら責任をとる」人間がどんどん輩出されるまち。そのキーワードをすべて束ねて、ミズベリング事務局では「大阪力」と命名した。

大阪力

大阪には大阪の水辺をいまのかたちにしてきた、特別な力がある。それは他の地域でもこれから価値を創造しようとするとき、参考になる力であると考えました。それが「大阪力」です。そんな大阪力をいかしてことしも魅力的な水辺が大阪にお目見えしました。

北浜テラス船寄せ場

妄想に留めず、実験を重ねやっと実現!

所在地 : 大阪府大阪市中央区北浜
日時  : 2019年8月竣工
整備主体: 大阪府
概要  : 北浜テラスで一躍有名になった北浜だが、当初からあった構想で実現されたいないものが舟運である。北浜水辺協議会や水都賑わい創出実行委員会、大阪商工会議所などが2010年から検討や実験を重ねてきた護岸の整備事業がようやく結実。水と光のまちづくり構想の「小型船を活用した水辺とまちの回遊性の向上」を目指し、停泊機能や停泊地の運営のあり方のモデルをつくり、適切な水面の維持管理と船舶による賑わいを両立し、水都大阪の風景をつくり出すことが目的。行政による事業に多くの市民がコミットして実現に向けて協働した。

TUGBOAT TAISHO

壮大な民間事業が、地域の戦略の一環として誕生!

所在地 : 大阪府大阪市尻無川周辺
開業  : 2020年1月18日開業(一部)
運営者 : 株式会社RETOWN
区域  : 床面積合計1574.91㎡ 広場1352.24㎡
概要  : 2015年から検討や社会実験を重ねてきた大正区の河川敷を活かしたまちづくりが結実!大正区ならではの魅力、「水辺空間・沖縄文化・モノづくり」のキーワードに、水上レストランやマルシェ、フードホール、ライブスペースなどソフト・ハード面から仕掛ける。大正エリアのポテンシャルと水都の魅力を十分に引き出し、新しい文化を創造していく、これからの大正をタグボートのように牽引していく期待の場所である。この場所の新たな役割によって、交流人口や関係人口を増やすことで、定住人口増加につなげていく。今後は、SUPやUSJまでの定期船など水辺のコンテンツやものづくりワークショップエリアがオープン、さらに日本初となる川に浮かぶホテルがオープン予定。
背景  : 国土交通省「民間都市再生整備事業計画」、河川占用許可準則の都市地域再生等利用区域の指定

大正区の取り組みについてのこれまでのミズベリング記事についてはこちら

 

この記事を書いた人

株式会社水辺総研代表取締役、RaasDESIGN代表、BOAT PEOPLE Association理事、水辺荘発起人 、一級建築士

岩本 唯史

公共空間としての水辺がよくなることで、社会がよくなると考える。建築家として建物のリノベーションを主に設計の仕事をしている傍ら、都市をリノベーションするのであれば、公共空間である水辺を外して考えることはできないと考え活動している。BOAT PEOPLE Associationのメンバーとして、いままでさまざまな水辺のトライアンドエラーを繰り返して社会に水辺の空間のあり方とつきあい方を提案してきた。 2005年横浜トリエンナーレ出展作品「Life on Board II」「内閣府都市再生モデル調査事業、FLOATING EMERGENCY PLATFORM」「地震EXPO09(BankART)」「東京アートポイント LOB09-10」など。最近は横浜の水辺を「使い倒す」ことを目的に、水辺のソーシャルスペース「水辺荘」を日ノ出町たちあげ、都市に新しい風景をつくる試みをたくさん行っている。

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