2020.12.23

私がパラダイムシフトした本、27選

愛と勇気の公共越境力養成塾、KAWAREL MIZBERING CAMPUSは、大盛況の中、現在、DAY4までが終了し、次回は2021年1月14日からです。

ちなみに、KAWAREL MIZBERING CAMPUSとは何ぞや?という方!こちらをご覧ください。
KAWAREL MIZBERING CAMPUS

そして、もし未視聴の方、 今までの講義の動画を配信してます。(過去の講義は、KAWAREL MIZBERING CAMPUSのFacebookページから、視聴可能です。)

パラダイムシフトを実感できる本や資料

さて、今回は、講義の後で開催されている、オンラインワークショップで、受講生の皆さんが紹介してくれた「パラダイムシフトを実感できる本や資料」をシェアします。

受講生の皆さんの熱い推薦文と共に、珠玉の名著を紹介していきます。(グレー囲い部分が受講生の皆さんの紹介文です。)
ちょっとお出かけしにくい、今年の長期休暇のお供に、ぜひどうぞ!

この中に、あなたをパラダイムシフトする一冊との出会いがあるかも。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

河合雅司

日本が人口減少社会であることは形而上的には知っていても、実態としてどのような現象が起きて、我が身にどんなことが降りかかるのかを想像するのはなかなか難しい。それをさまざまな切り口でわかりやすく提示してくれていて、想像力を働かせるための手助けとなること。そして、そんな社会で自分が何をするべきかを考えさせる本であるから。(岩本唯史)

キーワード:人口減少、高齢化、自治体の消滅、課題先進国、戦略的に縮む

コロナ後の世界

大野 和基

コロナが蔓延中のし,世界の状況について各国の専門家(地理・組織論 等)が紹介し,今後の展開について過去の事例を交えて予測している。本当にそうなるかはわかりませんが,定年廃止やAI普及による業種の興廃等もし当たったらどうなるかと考えてしまいます。(稲住怜)

「自分たちのことを自転車メーカーとは思っていない」異端の経営者が描く トーキョーバイクの未来図

朝日新聞デジタル

まずパラダイムシフトを調べてこの記事に出会えたことに感謝です。もし僕がタイトルを付けるなら「業界の常識が実際に使う人のことを置いてきぼりにしていると感じた」
そしてサブタイトルは「僕らは自分たちのことを、街を楽しむためのプロフェッショナル集団だと考えています」とします。
現在、関わっている水辺に関しても『常識』は一部の人が作ったものであって、全ての人に当てはまるものでは無いと思いました。これこそがパラダイムシフトのきっかけであり、シフトする意味なのだと。河川のプロじゃなくても新しい目線で水辺の楽しみ方を創出していくことに取り組みたくなる気持ちが湧いてきます。(小川宣幸)

https://www.asahi.com/and_M/20200605/12337977/

キーワード:業界の常識、発信する方向(自転車業界ではなく、ライフスタイル業界に発信した)、その場所・街に合った楽しみを提案、目的をしっかり持つと余分なものが削ぎ落とされ、目指すものがクリアに見えてくる、物を売るのではなく、ライフスタイルを売る、思いを共有できる人と繋がりを持つ

Sensuous City[官能都市]

島原 万丈

今現在進められている都市開発についての価値について考えさせられるレポート。
私たちは何を求めてまちを開発するのだろうか。(濱地淳史)

https://www.homes.co.jp/souken/report/201509/

キーワード:ジェイン・ジェイコブズ ヤン・ゲール、動詞での都市評価 客観×申告データ、多様性を受け入れる雑味

LIFE SHIFT

リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット 他

これからの世代は100歳まで生きる人が多くなる時代。今までの勉強して就職して引退、老後を迎え、死というロールモデルが成り立たなくなる。そんな変化の時代を楽しく生きていくための術を紹介しているので(荻田英爾)

キーワード:人生100年時代、マルチステージモデル

人口減少時代の未来学

内田樹

様々な分野で活躍している方たちに人口減少社会に対し、未来のあるべき姿を主観的な想いで書いてもらった論考集。様々な視点での知見は参考になると思ったので。(荻田英爾)

キーワード:衆知を集める

民間主導・行政支援の公民連携の教科書

清水義次・岡崎正信・泉英明・馬場正尊

公民連携といえば、な一冊だと思っています。(山本譲)

キーワード:公民連携・リノベーションまちづくり

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

木下 斉

金融という目線、今からの行政運営を考えさせられました。(山本譲)

キーワード:公民連携・稼ぐまち

里山資本主義 ー日本経済は「安心の原理」で動く

藻谷 浩介

現代社会は「マネー資本主義」で成り立っているが、資本主義の原点は里山にこそあり、里山は資源の宝庫といった内容に共感を覚えたから。(奧村優作)

キーワード:里山、田舎、農村

鎌倉資本主義 ジブンゴトとしてまちをつくるということ

柳澤大輔

資本主義/GDP至上主義へのカウンターとして「鎌倉資本主義」を掲げ、地域資本を活かしたユニークな取り組みをしているカヤック創業者の著作。ボランティアとしてではなく、株主還元や企業価値向上の手段としての地域活動、という同社の考え方が特徴的で印象に残りました。(田中寛人)

キーワード:地域資本、まちの社員食堂、ジブンゴト化

日本のZ世代を理解しよう

斉藤 徹

所謂「ミレニアル世代」にあたる自分が常に上の世代に対して感じていたギャップを、自分も抱かれる側になったことを認識されられる資料。常に自らをアップデートしていかなければ、時代に即したものは作れないと考えさせられます。(田中寛人)

https://bit.ly/3nrg39F

キーワード:Z世代、ソーシャル・ネイティブ、消費行動、インスタ消費

私鉄3.0

東浦亮典

二子玉川、たまプラーザ、南町田など郊外で先進的なまちづくり
を進めている東急の東浦氏の著作。コロナ禍でモビリティ自体の
存在意義が問われる中、改めて職・住とそれをつなぐモビリティの在り方について考えさせられます。(田中寛人)

キーワード:郊外再生、私鉄、職住近接、自立する郊外と衰退する郊外

ベゾス・レター アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則

S&Kアンダーソン (訳:加藤今日子)

アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスが、毎年、株主向けに出しているレターについて、会社の成長の視点から分析・解説。「顧客重視」や「リスクは投資」という考えは、定型的な日常業務をこなす場合に忘れがちなことで、DX時代に学ばなければいけない考え方と思い推薦しました。(大坂哲也)

キーワード:リスク、イノベーション、顧客重視

2030年の世界地図帳

落合陽一

人々の関心は、国内や米国・EU主要国・中国等のマスメディアで大きく扱われる国々に集まりがちであるが、近未来を見通すと、これ以外の国々の成長が著しいと予測している。こうした中でこれからの日本の立ち位置を提言している。(岩垂和典)

2030年の世界地図帳

2020年6月30日にまたここで会おう

瀧本哲史

変化をしていくこと。そのことに対して、ある意味でどこか諦めをもっていた中で、筆者の講義から、変化をしてくためのヒントを得たような気がしている。どんな時代にも、変化が必要だと考えさせられた一冊です。(平井徹)

社会的共通資本

宇野弘文

経済成長が期待できない中で、ポスト資本主義としてどうすればよいかを道筋を示してくれた。豊かな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を安定的に維持するために「社会的共通資本」は、mustな知識だと考える(藪原和雄)

キーワード:社会的共通資本、環境、農業、教育、社会インフラ、経済史

デンマークのスマートシティ

中島健祐

格差が少ない北欧型社会システムを実践しているデンマークの取り組み事例が紹介されている。政治や文化や人口なども違うが、自分の中に比較軸を得られる一冊(藪原和雄)

キーワード:デンマーク、スマートシティ、都市デザイン、社会システム

リビングシフト

柳澤大輔

どうしたら面白く働けるかを創業からずっと試してきた会社の実践例を通してコミュニティや地方創生のヒントが書かれている一冊(藪原和雄)

キーワード:働く、コミュニティ、地域

地元がヤバいと思ったら読む 凡人のための地域再生入門

木下斉

補助金に頼らない地域再生の手法を、全国各地の実践ノウハウを踏まえた取り組みを紹介している。小説風で読みやすく、ポイントとなるキーワードを脚注で説明し、まちづくりについてわかりやすく説明している。(新井友和)

キーワード:地域再生

お金があれば幸せになれるのかDu bonheur un voyage philosophique(幸福 哲学の旅)

フレデリック・ルノワール

フランス人哲学者フレデリック・ルノワールによる幸福についての考察本。
邦題よりも原題(幸福 哲学の旅)のほうがしっくりきます。
最近、人生・仕事・家庭・幸福について考えることが多くなりました。
本書を読み進めると、世の中には様々な幸福論がある(あった)ことが認識できます。
時代、地域、社会背景などにより、いろいろな考え方があるもんだ、と。
パラダイムとまでは言えないと思いますが、幸福論の歴史を知る一助になると思います。
哲学とは本来、より良く生きるためによく考えることを学ばせるもの
人々が可能な限りより良く、より幸せな人生を送れるように導くこと(本書より)
かわづくり(まちづくり)も同じだなと思う今日この頃。
ちなみに自分、哲学のテの字も理解できておりません。あしからず。(中澤良規)

キーワード:幸福、幸福論、哲学、宗教、思想、人生、社会

「働き方」の教科書:「無敵の50代」になるための仕事と人生の基本

出口治明

出口さんの話を聞いたおかげで、働き方が大きく変わりました。「日本社会には工場量産型の働き方からクリエイティブを生む働き方が求められている。そのためには各々が発想力を鍛えることが大切。」5年前に出会ってから、忠実に実践しています。職場からハミ出るには勇気がいりますが、世の中のためにはこうしたほうがよいんだと、正当化してくれます。(今佐和子)

キーワード:本・人・旅、クリエイティブ、上司のいうことは聞かなくてよい

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

ちきりん

挑戦を続けると、疲れて持続性がなくなります。そんなときにこの本を読み返して、自身がどう行動するかをゆっくり考えさせてくれます。もう一つ「マーケット感覚を身につけよう」も公務員のみなさんにはすごくおすすめです。(今佐和子)

キーワード:目標は低く、3×3分割人生設計、日本はすばらしい国

幸せの仕事術  つまらない日常を特別な記念日に変える発想法

小山薫堂

どうクリエイティブを生むか、仕事を楽しむか、の心持ちを教えてくれた本。「企画はサプライズの気分で」というワードにあってから、シンポジウムや会議の企画のしかたが変わってきたと思います。合意形成や盛り上げる仕事をしなきゃいけない人におすすめです。(今佐和子)

キーワード:企画とは工夫、サプライズ、既知✖️既知、共感力

日本のローカルの価値と可能性と課題ー野遊びを活かした地方創生ー

後藤健市

後藤さんのお話を聞き、自分の住む地域への考え方が変わりました。地方には「何もない」と言われます。しかし「何もない」のではなく、「余計なものは何もない」。地元の人には「こんなにところにわざわざ来るなんて」と呆れられるようなことでも、他の場所から来る人たちにとっては「今でも忘れられない」経験・体験となる。「地域の当たり前(日常)に新たな価値を見出し、それをデザインし、人々に楽しさと感動を提供する」こと(仕掛け)が大切だということを教えていただきました。(松島健司)

https://www.env.go.jp/nature/mankitsu-project/nationalpark/pdf/koen_001.pdf

キーワード:野遊び・地方創生・アウトドア・仕掛け・楽しい

大塩平八郎

森鴎外

課題に対するアプローチの手法は多々ある。
しかし、課題に対するアプローチで大切なのは、動機。
大城平八郎の課題認識と、陽明学をもとにした動機は、本書内にあるように当然の批判もあるのだが「見て見ぬ振りをする」「長いものには巻かれろ」といった風潮が、正義の根幹を揺るがすくらいに根づいたように感じられてしまう現況の中、温故知新で今一度多くの人に知られてもよいかと考えて推挙する。(海老澤一彦)

キーワード:知ったらやってみる

お金のいらない国

長島龍人

資本主義の日本において金銭の大切さは人が生きていく上で言うまでもない。
そんな常識をひっくり返してしまうようなお金の“いらない世界’における生活を書いた本。「お金という概念がなかったら商売はどうなるの?公共事業はどうなるの?」などお金が消えたら今の私たちの生活は1日も持たなくなることでしょう。
我々の常識や固定概念は我々が思っているより深く、広く、根強いのでは?と考えさせられる一冊。シリーズ化されていて計4冊からなる。(田中彩愛)

キーワード:資本主義、常識、お金、

ピボット・ストラテジー―未来をつくる経営軸の定め方、動かし方

オマール・アボッシュ, ポール・ヌーンズ他

アクセンチュアの元CEOの書籍。
テクノロジーの進化により、創造的破壊が起きるスピードが極端に早くなっている。そのスピードについていくには、企業体としてうまくピボット(方向転換)していく必要がある。
様々な企業の実例を基に、うまくピボットできている企業、できなかった企業をまとめている。
〇ハイアール 品質管理⇒IoT ハンマー賞
×タワーレコード 世界的に小売店を展開、破産
(八木亮輔)

キーワード:ピボット(方向転換)、創造的破壊、破壊的イノベーション

 

 

さて次回の、KAWAREL MIZBERING CAMPUSは、〈Day5〉1.14(木)13:30〜「防災を変えた男の仕事術:面白い仕事のつくりかたとは?」を配信予定です。

一年間お疲れ様でした。みなさま、良いお年を!

この記事を書いた人

ミズベリング

ミズベリングとは、「水辺+リング」の造語で、 水辺好きの輪を広げていこう!という意味。 四季。界隈。下町。祭り。クリエイティブ…。 あらためて日本のコミュニティの誇りを水辺から見直すことで、 モチベーション、イノベーション、リノベーションの 機運を高めていく運動体になれば、と思います。

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