2019.11.07

川と町、人と人が繋がる「隅田川マルシェLv.1@フカキタ」!次回は11月9日@花川戸・吾妻橋 東詰 開催

「隅田川と町を繋げたい」。そんな思いと共にスタートを切ったイベント・隅田川マルシェ。初回であるLv.0では約40店舗出店し4500人もの人々が来場した。今回の10月5日に開催されたLv.1では、初回より20店舗増加の約60店舗が出店、会場の使用面積も2.5倍に広げた。そもそも隅田川マルシェって何?どんなお店が出ているの?などLv.1のイベントレポートを含めお伝えしようと思う。

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「隅田川と町を繋げたい」。そんな思いと共にスタートを切ったイベント・隅田川マルシェ。初回であるLv.0では約40店舗出店し4500人もの人々が来場した。今回の10月5日に開催されたLv.1では、初回より20店舗増加の約60店舗が出店、会場の使用面積も2.5倍に広げた。そもそも隅田川マルシェって何?どんなお店が出ているの?などLv.1のイベントレポートを含めお伝えしようと思う。

隅田川マルシェとは?

東京都の荒川から分岐し、浅草や清澄白河を通り東京湾に注ぐ全長23.5kmの一級河川・隅田川。江戸時代は大川と呼ばれ生活の中心となり、多くの人が集まっていた。しかし高度経済成長と共に工場排水や生活排水が流れ込み、水質が悪化したことが原因で、人が川から離れてしまった。年々水質は改善され、川沿いにテラスの整備も行われているが、人々の関心がなかなか戻らないという問題を抱えていた。そこで、川を中心とした文化づくりを目的として開催されることになったのが隅田川マルシェである。

「お金儲けが目的ではないです。人々が繋がること、そして川を好きになってもらい、町と川との連携を生むことを目的とするマルシェなんです」

と、隅田川マルシェ実行委員長のイワタ マサヨシさん。出店料も500円、10,000円以上の売り上げが出たら5%をもらうという方法にし、出店に対してのハードルを下げた。そうすることで、お店は持っていないが出店に興味のある人たちも出店しやすくなったのだ。

隅田川マルシェの最大の特徴は、自分たちの資金で運営すること

隅田川マルシェの最大の特徴は自主運営ということ。助成金などを一切とらず、このマルシェのみで運営できるように工夫している。

「いずれかはこのマルシェを、隅田川全体で一斉開催できる規模にしたいと思っています。それぞれの街という点だったものが、隅田川を通して線、そして面になる。それをみんなで力を合わせてやっていけば、昔栄えた隅田川の姿が戻ると思うんです」

とイワタさんが言った。このイベントを隅田川全体で行えば、人々の川への関心が戻ってくる。そして町も潤う。そんな仕組みを作っていきたいという。

「実はこのマルシェ、ほとんどが手作りなんですよ」

いらない布を切ってガーランドを作ったり、屋台をそれぞれ手作りしたり。そのフリーハンド感が温かみと一体感を作り上げている。アイデアを出し合いコストを抑えながら作った世界観は、隅田川マルシェらしい温かさが出ていた。

面積を拡大し、より人々の過ごしやすさを追求した隅田川マルシェLv.1@フカキタ

2019年10月5日(土)に開催された森下・清澄白河を中心としたフカキタ(深川北部エリア)。Lv.0はLYURO東京清澄 かわてらすおよび隅田川テラスを使用し、「まるで原宿の竹下通りにいるようだった」とコメントを頂くほど大盛況。しかし、目的としていた人同士が繋がるという点では、混み合っていてなかなかコミュニケーションを取ることができなかった。

「今回は20店舗のみ店舗数を増やし、面積は2.5倍にしました。混み合っている雰囲気よりも、人々が川の周りでのんびりと良い休日を楽しんでくれることを重点におきました」

とイワタさんが説明してくれた。今まで川周辺に来るのはランナーなど運動目的の人が中心だったが、このようにマルシェを開催すればより多くの人が集まる。広い空の下、ビールでも飲みながら贅沢な時間を過ごす。そんなことが1ヶ月に1回くらいあったら、ここが大都会であることを忘れられるのではないか。と笑顔で話してくれた。

ユニークなお店がいっぱい。台風15号で被害を受けた農家も出店

隅田川マルシェ実行委員側では、一切出店者の選定をしていない。しかし条件として必ず伝えていることは、「利益を追求するのではなく、 多くの人がつながり、 そして集う場所として、 また新しい出会いを生み、 地域の助け合いへつながるマルシェ」ということだ。

そのためか、飲食店から本屋、八百屋、アクセサリー屋、マッサージ、アーティストやストリートパフォーマーなど多岐に渡る出店者が集まった。その中からいくつか紹介しよう

1.本を通して会話するーリバーサイドブックストア


マルシェを練り歩いていると一際目立つお店があった。ござの上で靴を脱いでゆっくりと本を読んでいる人、おしゃべりしている人、ビールを飲んでいる人、本をじっくり見ている人と、なんとも自由な空間が広がっていた。「リバーサイドブックストア」という本を売るお店で、編集者の女性が出店していた。

「仕事柄か自分の特性か、さまざまなジャンルの本を持っていて、家の一角に平済みになっていました。どの本も大好きなのだけど、もし誰か欲しいという人がいたら渡したいなという思いもあって。それでこのマルシェに出店することにしました」(オーナー 吉澤志保さん)

一度出店してみると、本を通してお客さんとコミュニケーションを取れる楽しさに気づいたという。また、お客さんと話していて、もしかしたらこの本好きかもと思いオススメしてみると、とても気に入ってくれて購入してくれる場合がある。そんな人に本をオススメするカウンセラーのような立ち位置でいられることが楽しいそうだ。

「古本屋というより蔵書屋。自分の本棚を公開している感覚です」(オーナー 吉澤志保さん)

人とも本ともここをきっかけに出会える。そんな店を目指しているそうだ。

2.障害を持つ人々が農家と共に無農薬の野菜作りー夢のかたちファーム


野菜を販売していた夢のかたちファーム。何店舗か農作物を販売しているお店はあったが、ここは障害を持つ方の就労訓練として農家と共に有機野菜を作り、それを販売しているというお店だった。障害を持つ人々が自立出来るようにしていきたいという。

「前回出店した時に、有機野菜がおいしかったと評判が良くて。私たちの活動にも賛同してくれる人も多かったので、また出店することにしました」(オーナー 二階堂すみ子さん)


台風15号の影響で打撃を受けた千葉県上里に農家があり、野菜を集めるのが大変だったが、その中でも無事だったものを販売していた。

「待ってるよと言ってくれる人々がいるのがありがたいですね。もうほとんど売り切れてしまいました」(オーナー 二階堂すみ子さん)

台風の打撃からはまだ復興できていない部分が多いが、また出店できたらと、明るい声を聞かせてくれた。

3.デイサービスが始めた笑顔の和。台風被害復興支援ーいちばん屋


「かわてらす」で出店をしていたいちばん星。こちらは江東区で運営しているデイサービスの会社だ。もともと自分たちも購入していた千葉県の米農家が、野菜を作っては無料で人々にあげているということを聞き、それをデイサービスの前で売ったのが始まりだという。

「デイサービスに通っている人々に仕分けをしてもらって店の前で売っていたら、隅田川マルシェの実行委員長に声を変えてもらいました」(オーナー 宮川美葉さん)


もともと売り上げになってなかったものを販売し、デイサービスの人に仕事をしてもらうことでその労働に対価をもらう。野菜も農家もデイサービスに通う人々も、みんながハッピーになれるプロジェクトだ。

「台風15号の影響を受けて野菜がほとんど採れませんが、今回は台風被害復興支援として出店しています」(オーナー 宮川美葉さん)

無料であげるか捨てられていた新鮮な野菜が隅田川に来た人々の手に渡り、人々の体が元気になる。その人々が千葉県と繋がり農家の心が元気になる。そんな元気の和をどんどん広げて行って欲しい。

4.隅田川には魚がたくさん!ハゼ釣り体験に挑戦


隅田川で釣りができる、というと驚くだろうか。実はシーバス、カマス、ハゼやカメなど色々な生き物が隅田川には棲息しているのだ。このマルシェでも、その日に釣れた川の生き物を展示していた。川沿いを歩いていると多くの人がハゼ釣りに挑戦。子どもから大人まで夢中になって釣りをしていた。

「私が子どもの頃は隅田川に魚がいるって考えられませんでしたが、今はどんどんきれいになってきていますね。釣りする方も増えればいいなと思います」

と隅田川マルシェ実行委員長のイワタさん。
「いっぱい釣れた〜!」と笑顔で叫んでいるこどもたちのバケツには、5匹ほどのハゼが生き生きと泳いでいた。

サポーター「こふね隊」も大活躍!

開催2回目にしてこんなにも多くの人が訪れ、成功を残せたのはサポーターの力も大きい。隅田川が好き、船が好き、マルシェが楽しそうと思ってくれる町の人々を集めて、イベントの運営を一緒に行なっている。

「こふね隊は老若男女問わず参加してくれています。学生の方も大歓迎。地域の人々が動かすからこそ、本当の意味で地域の良いイベントになると思っています」(イワタさん)

当日のお手伝いだけではなく2週間に1度集まり、運営を行うこふね隊も。楽しいイベントを隅田川で起こしたいと思う熱い気持ちが、多くの来場客を呼んだ結果となったとイワタさんが答えてくれた。

第2回は2019年11月9日(土)!@浅草・花川戸+吾妻橋東詰


大盛況の隅田川マルシェも11月9日に第3回目を開催。今回は浅草・花川戸と吾妻橋東詰、2拠点で同時開催される。開催時間は10:00〜15:00。近くにお住いの方も、あまり隅田川に馴染みがない方も、ぜひ川沿いでのんびり過ごす土曜日を体験しにきていただきたい。

この記事を書いた人

東京都杉並区生まれ。2015年にフリーライターとして独立。海外での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行っている。訪日外国人を伊豆諸島に誘致するプロジェクト「Tokyo Islands」の運営を行う。

Fujico

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