2019.10.04
川崎の水辺拠点で国交省職員ミズベリング勉強会開催
9月10日に全国の国交省職員のミズベリング、水辺利活用担当者が多摩川の水辺拠点「川崎キングスカイフロント」に集まり、ミズベリング勉強会を開催しました。
ミズベリング事務局からは国交省河川環境課の吉村さんによるミズベリングの進め方に関するレクチャーと、ディレクターの岩本さんからミズベリング人材についてのプレゼンテーションがありました。
事務局の吉村さんからは、行政からみたミズベリングのあり方についてわかりやすい説明がありましたので、以下に共有します。
河川管理者にとってのミズベリングは、持続可能で活力のある国土・地域づくりのための手段ということで、市民や民間事業者が参加することにより、いままで行政だけではできなかった河川管理が可能となり、その結果、地域課題に応えることが可能になります。
その後、全国の地方整備局ごとに担当者から、地域のミズベリング活動についてレポート。
全国にミズベリングが浸透し、数多くのユニークな現場が生まれていることをみなで共有し、
ミズベリングをさらに積極的に進めていくためにどうすればよいかディスカッションを行いました。
事例ではたくさんの報告があったのですが、四国からの報告にて、河川敷でスラッグラインをしたいグループの声に丁寧に答える対応をしていくうちにスラッグラインの全国大会が行われることになり、スラックラインの聖地になるかもという話は印象的でした。
ディスカッションの中では、ミズベリングと行政マンの関わりについて、行政マンがプロジェクトの先頭に立たなくても、たとえば、行政マンは行政文書のプロなので、一般市民には非常にとっつきにくい行政文書作成をサポートしてあげることなどはとても有益という話がでました。
勉強会終了後は、NYブルックリンスタイルのおしゃれな水辺拠点「The WAREHOUSE」に移動。開発を行った入江ひでと総合プロデューサーから開発コンセプト、水辺活動への取組みなどについて説明を受けました。施設構成は、上層階はホテル、1階はカフェ、ワークショップなどを行う工房、川沿いでのアクティビティ拠点、コワーキングスペースになっています。また、敷地の多摩川沿いには官民境界をうまくつないだ川沿いの緑道があります。
以下は、昨年ミズベリングで取材した記事です。
施設視察後に、懇親会。全国のミズベリング担当行政メンバー同士が知り合い、情報交換を行い、水辺の可能性について熱く語り合いました。
この記事を書いた人
ミズベリングとは、「水辺+リング」の造語で、 水辺好きの輪を広げていこう!という意味。 四季。界隈。下町。祭り。クリエイティブ…。 あらためて日本のコミュニティの誇りを水辺から見直すことで、 モチベーション、イノベーション、リノベーションの 機運を高めていく運動体になれば、と思います。
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