2018.03.09 Fri

今年のかわまちづくり全国会議は、観光まちづくりがテーマ

今年のかわまちづくり全国会議は、観光まちづくりがテーマ

“かわまちづくりはプラットフォームが必要” 多摩大学 中庭光彦教授のプレゼンより

    "かわまちづくりはプラットフォームが必要" 多摩大学 中庭光彦教授のプレゼンより

    今年のかわまちづくり全国会議は、観光まちづくりがテーマ

    1 2 3 4

    かわまちづくりのプロセス

    観光かわまちづくりのプロセスをまとめてみたいと思います。

    まず、地元の面白い人をさがす。(資源開発)その人々を結びつけ、テーマコミュニティをつくり、面白い企画をたてます(事業企画)。その人々に地域資源発掘・希望する川の使い方を考えてもらい、実現してもらいます。面白い事業者にかんがえてもらう、ということですね。(事業実施)また、そのひとたちの実現を支援することも必要です。(事業支援)もちろん、活動、体験情報を拡散させることが重要です。(情報発信)

    process

    それでは、面白い、というのはどういうことなのでしょうか?よく学生に「先生、面白いってなんですか」と聞かれます。私が面白いというのは、笑えるとかそういうことではないですね。
    いままでのやりかただとつまらないと思っている人が面白い人。つまり、お客さんのニーズに答えるだけではなく、お客さんが思いつかないような事業を提案しようとする人のことですね。つまり、イノベーティブな人のことを私は面白い人だと答えています

    かわまちづくり成功の原則

    観光地経営目線でかわまちづくりを成功に原則をまとめました 。

    seikou

    川を空き地にしてはいけません。訪問目的をつくることが必要です。整備しておわり、では訪問目的になりません。人がそこにどう関わるかが重要です。
    賑わいはまずメディアありきです。実は観光は江戸時代からメディアが重要な役割を果たしました。伊勢講、富士講は、人々が浮世絵を通していってみたいと思ったことで、実際に行くひとが増えたのです。見て実際行ってみたいと思わせる。情報発信は非常に重要です。川に訪問目的をつくるなら、メディアは切り離せません。
    かわまちづくりは政策ですが、事業者が関わらないとうまくいかないことは容易に想像できます。若い出る杭を探しましょう。出る杭にチャンスがめぐってくるような寛容さが必要です。

    また、居場所、というキーワードも重要です。みなさんにとって第一の居場所はきっと家でしょう。第二の居場所といえば、職場や学校にあたります。いまは第三の居場所、つまりサードプレイスが注目をあつめています。
    公有地(河川、道路)は、民有地の事業者と連携をすることが重要です。川だけ使えればそれでいいのでしょうか?相互の連携がなければ、かわまちづくりとは言えないでしょう。

    ところで、プラットフォームとはなんでしょうか?
    platform5

    プラットフォームを事業者が使うと、標準ルールに従うことで、事業コストや取引コストが劇的にさがります。
    また、つながっている人が多いほど利便性が雪だるま式にあがるもの、とも言えます。

    platform6

    郊外におけるかわまちづくりの視点

    郊外にかわまちづくりを計画するとき、難しい問題に直面します。
    1.事業者が少ない
    2. 中心地の集客マグネットもない

    ということが往々にあります。

    例えば、郊外の河川とまちの民有地をまたぐ場所で、6つのコンテンツを整理して施設を計画するとしましょう。
    どのようにするとかわとまちが一体的に使われたことになるのでしょうか?
    よくある提案が、「健康のために川を使いたい」ということ。
    こういう提案があると、じゃ、公園作ろうということになりませんか?空き地にしておこう、ということになりませんか?

    platform1

    河川側はただの空き地にしておいて、民間土地側だけを機能をつめこむことはかわまちづくりと呼べるのでしょうか?

    platform2

    たとえば、この機能群のなかで、河川敷地のなかにおいたらいいものはなんでしょうか?
    このなかだと、軽トラ市がおけそうですね。しかしそれだけではかわとまちは分断されています。
    たとえば、カードリーダーをかわのほうでも使えるようにして、ポイントが共通化されたりすると、どうでしょうか?
    河川敷地のなかに、あらたにいく目的がうまれますよね。
    また、飲食施設なんかもありそうですよね。

    platform3
    このようにいくつかの機能を川側におくことで、河川の空間が生かされるとともに、その機能があることによって、町側にもむすびつけることができる。

    これを実現させるために必要なのが、プラットフォームです。川とまちを横断しているプラットフォームがないと、これは単なる民間事業者のアイデアになってしまいます。このように事業者が円滑にその場所をつかって事業ができるようにするのがプラットフォームなのです。

    観光地経営視点によるかわまちづくり成功の原則とは?

    seiko
    現地をあるいて現地の事業者たちから話を聞かないとわかりません。
    そして、イノベーションをおこせる面白い人を探すことが重要です。そのひとたちを結びつけることが必要なんです。
    かわのなかからではなく、まちの方から。かわのそとから事業者を結びつけて川をどう使うか。という視点にたってかわまちづくりを考える必要があります。

    中庭光彦教授
    多摩大学経営情報学部事業構想学科
    近著 コミュニティ3.0

     

    Writer's Profile
    岩本 唯史
    株式会社水辺総研代表取締役、RaasDESIGN代表、BOAT PEOPLE Association理事、水辺荘発起人 、一級建築士

    公共空間としての水辺がよくなることで、社会がよくなると考える。建築家として建物のリノベーションを主に設計の仕事をしている傍ら、都市をリノベーションするのであれば、公共空間である水辺を外して考えることはできないと考え活動している。BOAT PEOPLE Associationのメンバーとして、いままでさまざまな水辺のトライアンドエラーを繰り返して社会に水辺の空間のあり方とつきあい方を提案してきた。
    2005年横浜トリエンナーレ出展作品「Life on Board II」「内閣府都市再生モデル調査事業、FLOATING EMERGENCY PLATFORM」「地震EXPO09(BankART)」「東京アートポイント LOB09-10」など。最近は横浜の水辺を「使い倒す」ことを目的に、水辺のソーシャルスペース「水辺荘」を日ノ出町たちあげ、都市に新しい風景をつくる試みをたくさん行っている。
    株式会社水辺総研
    RaasDESIGN
    水辺荘
    BOAT PEOPLE Association

    • Facebookアカウント
    • Twitterアカウント
    1 2 3 4
    Mizbering © 2018 All rights reserved.