2020.02.04

ミズベリング方式で行こう!〜国交省若手キャリアの夢見る日本の「かわ」と「みち」と「まち」の未来

道路局中堅職員が考える、ひとの幸せから出発する道路のありかた、そして、まちとかわのありかたとは?

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様々な経験を活かしていい仕事がしたい

国土交通省の祢津です。現在、道路局高速道路課で企画専門官として働いています。これまで本省では、都市局を1回、水管理・国土保全局及び道路局を2回ずつ経験しました。また、秋田、福島、岡山、広島にも勤務し、道路や河川の現場、県庁出向も経験してきました。ありがたいことに様々な部局を経験させていただいております。それぞれの部局で学んだことを活かして、「人中心の道路空間の再編」など、よりより公共空間に向けた政策の企画立案に貢献できればとかねてより考えていましたので、今回このような機会をいただいたことは大変感謝しております。

 

道路局中堅職員で「道路政策ビジョン」をつくってみた

昨年9月に道路の政策を議論する有識者委員会、「道路分科会基本政策部会」で道路局の中堅職員20名程の有志で、「道路政策ビジョン」というものを発表させていただきました。
<http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001310306.pdf>

「幸せとは?」というところから議論を出発し、人口減少や超高齢社会、東京への人口集中、ライフスタイルや価値観の変化、自動運転をはじめとする技術革新やグローバル競争など、直面している大きな変化を踏まえて、人生100年時代における多様な価値観に対応した社会や100年に1度のモビリティ革命といわれる自動運転などの市場投入などを意識して最大の公共空間である「道路」の貢献のかたちを道路政策ビジョンとしてまとめました。
私は、もともと大学で都市計画や交通計画を専攻し、美しいまちなみや地域活性化に興味を持っておりましたので、「追求する価値」としての「Humanity+Space」に係る提案を担当させていただきました。

着目したのは、なぜ欧米では、「人中心の道路空間」が創出できるのか?という点です。日本において、これまでの道路空間は、自動車交通を中心とした枠組みとなっておりましたが、これを「行きたくなる、居たくなる」道路空間に再編できないかというのが問題意識です。例えば、東京23区の面積の約2割は道路の面積です。うまく道路空間を活かすことによって様々なインスパイアが起きるのではないかと思います。

ではどうすればよいか、こういうミッションは、なかなか行政のアイデアでは、限界があるのではないかと思います。私は、水管理・国土保全局にも在籍していましたので、ミズベリングプロジェクトの立ち上がりから今の盛り上がりまでを羨ましそうに見てきました。様々な分野でご活躍の方々が自発的に集まり、楽しみ、そして社会が動く。道路空間でもこのような盛り上がりができれば、社会は大きな変革となるのではないか?と考えています。

ミズベリング方式を学ばせてください!

私は趣味でマラソンにはまっており、全国各地のマラソン大会を通じて、まちなみや公共空間に触れているのですが、美しい道路空間そのものが観光資源となり得ると感じています。美しい公共空間は、心の豊かさを与えてくれるのではないかと。その実現には、道路空間にもっと「美」を追求するべきではないか。サイエンスとアートの融合による道路空間の創出を目指していくべきではないか。ランドスケープ・アーキテクトの方にも道路設計プロセスに参画していただくなど道路関係者のマインドチェンジも必要だと考えております。


また、道路空間を観光資源として活用するべく「みちツーリズム」を提案しました。例えば、美しい景観や自然、文化等を気軽に楽しめるおすすめコースを各地域の自薦により、「みちツーリズムルート」として登録し、各ルートの口コミ等により評価し、継続的な魅力向上を誘発する仕組みなんかを考えています。こういう企画は、まさにミズベリングプロジェクトが発展してきた経緯を勉強させていただき「ミズベリング方式」で進めていくのが有効と考えています。公共空間の活用については、多くの人が様々なアイデアをお持ちではないかと思うんです。


道路局内で議論をしていく過程でも、なぜミズベリングは全国に広がったのか?とか行政はどのような関わりをしてきたのか?などが話題になりました。遅くればせながら、「ミズベリング方式」を勉強させていただきたいと思います汗

国交省の仕事はとってもおもしろい

かつて何度か国土交通省の就職説明会で自分の経験談を語らせていただいたことがありますが、必ず申し上げているのが、「もし大学生時代にタイムスリップしても、必ずまた国土交通省を受ける!」と言っています(本心です!)。だって、こんなにやりがいのある仕事はないですよ。どの部署にいても、若い頃から責任ある職務を任され、日本という国が発展していく過程をその一員として汗をかけるわけです。また、社会の流れと連動しているので、仕事の中身もそれに応じて常に変化していくわけです。去年と同じ仕事をやるということはほとんどありません。日々アンテナを高くして、様々なことにチャレンジしたいと思いますし、いろいろな分野で活躍されている方との出会いも大切にしたいと思います。その中で、日本をよくする政策も浮かんでくるのではないかと思います。今回、ミズベリングフォーラムに呼んでいただき、この出会いを大切に、また政策の企画立案に精進していきたいと考えています。

この記事を書いた人

ミズベリング

ミズベリングとは、「水辺+リング」の造語で、 水辺好きの輪を広げていこう!という意味。 四季。界隈。下町。祭り。クリエイティブ…。 あらためて日本のコミュニティの誇りを水辺から見直すことで、 モチベーション、イノベーション、リノベーションの 機運を高めていく運動体になれば、と思います。

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