2015.08.12
「裏の川のカッパ」

我が家の裏の川にはカッパがいます。
大分県にある一つの町に引っ越したのは17年前、わたしが3歳の時。
カッパに出会ったのもその頃です。
ところでみなさんは1994年に公開された「河童」という映画をご存知ですか。
米米CLUBのボーカルである石井竜也さんが監督をした作品です。
我が家にはそのビデオがありました。
内容はおそらく怖いものではなかったように思いますが、当時はパッケージを見るだけで怖がっていたのを覚えています。しかしその頃から家族のなかではカッパの存在は当たり前でした。
そんなこんなで我が家ではもはやカッパはいる・いないなどという話ではありません。
家の前の山にはイノシシやタヌキがいるので、裏の川には絶対にカッパが住んでいるということで、引っ越しのご挨拶代わりに、夜、家の裏にお酒ときゅうりを供しました。
これからお世話になります。と。
なんと、朝方にはきゅうりはなくなっており、杯は空に。
それ以来、川で魚を釣るときも、潜って遊ぶ時も、大雨で川が増水したときでも、おかげさまで我が家はみんな元気です。
世間ではカッパは妖怪であったり迷信といわれていたり、いたずらをするなど悪い話もあれば、助けてくれたなどの良い話もあり、さまざまな言い伝えがあります。
うちの近所のお祭りでは小中学生など子どもたちが笛や太鼓などの楽器を演奏するのですが、それより小さい子は茣蓙の上で前転などを披露する場があります。その子たちはカッパなのだそうです。
その後、上流にダムが建設されたり、最近は河川環境整備がされてなかったり、
少し昔とは変わってきてしまいましたが、今でもいらっしゃるのでしょうか。
大学で東京に出てきた今でも水辺を見ると時々思い出します。
この夏帰省した時には久しぶりにまたご挨拶に行ってみようと思います。