2015.06.18

泳げなくても大丈夫!?人生初 ラフティング体験

川辺で遊んだ経験もゼロ、アウトドア体験も皆無、ついでに泳げないという筆者が、北海道の雄大な自然に挑みます。

集合場所で待っていたのは

旭川市に隣接する東川町の公園が集合場所。一体どんな人が待っているのかドキドキで向かいます。大きなゴムボートを牽引した車から、颯爽と登場したのは笑顔がステキなネパール人が3人と日本人の社長が1人。想像もしていなかったグローバルな展開に驚きつつも、最初の印象が肝心と思い、こちらも最大限の笑顔を返します。

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聞くとネパールは大きな川が多いため、日本よりもラフティングが人気とのこと。ネパール人の3人組は、現地でも川遊びのガイドとして働いているそうで、ネパールが雨季に入るこの時期だけ、北海道に移り住んでいるというのです。なにより日本語が堪能でひと安心です。

まずは陸でレクチャー

ラフティングはおろか、川遊びの経験もないので、陸でのレクチャーを真剣に受けます。まずはボートを操るオールの使い方です。ガイドの指示に合わせて、前から後ろに漕いだり、ロープを掴んで急流に備えたりと指導を受けます。ガイドに自分が泳げない旨を話したところ、「ははっ、大丈夫よ、ライフジェッケットがあるから浮いていればすぐに助けてあげるよ」となんとも陽気な回答。それでも万が一に備え、「ボートから転落した時の対処法」も練習します。ガイドは私の緊張した表情に気付いたのか、ここは初心者でも楽しめるから心配しないでと声をかけてくれました。

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ついに出発の時

全員で手のひらを重ね、エイエイオーと声をあげます。ボートに乗り込み、いよいよ出発です。川の流れは、初心者の私を脅かすかのように白いしぶきをあげています。「想像していたよりも急流だぞ」と弱気の私でしたが、ネパール人ガイドの大きな声に、頭で考えるより先に手を動かすしかありません。

「前方に岩があるよ、はい漕いで!もっと、もっと!」

ガイドから指示をもらい、一生懸命に川の流れに乗っていきます。これまで流れている川を遠目で見たことはありましたが、自分が実際に「川の中」から見る景色は迫力満点です。ボートの操作にも少しずつ慣れ、周りの景色を見渡せる余裕も出てきました。川のしぶきは激しく渦を巻く箇所もあり、驚異的ではあるものの、そのしぶきは美しく、自然の雄大さに感動すら覚えます。大きな波を越えるたび、全身に川の水をかぶり、船底からも衝撃が伝わってきます。
緊張は楽しさに変わり、まるで子どものように歓声をあげる自分がいました。

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それでは川に入りましょうか

流れが緩やかになったポイントでガイドが恐ろしい一言を放ちました。ここで川に飛び込むというのです。私は本当に泳げません。愛想笑いでごまかそうとしましたが、大丈夫だからと説得され、勇気を出して飛び込むことに。ライフジャケットの浮力を信じ、泳ぐというよりもラッコのように川の流れに身を任せてみると、ああ、なんて気持ちがいいのでしょう。広がる青空に雲、ゆっくりと緑の木々が視界を移動していきます。雪解けの冷たい水が流れる北海道の川ですが、そんなところにも自然の魅力を感じました。

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ストレスが発散されていく感覚

倒木が近づくと頭をぐっと下げてかわし、急流にオールを立てて突き進む快感。流れが緩やかになると、鳥のさえずりや虫の声に包まれる癒しの時間。日々の喧騒から離れて自然と対峙することで、嫌なことも忘れ、最高の笑顔になっている自分に気がつきます。難所を越えるたびにオールでタッチを交わし、仲間としての意識も芽生えます。ラフティングを終える頃には、最初ははにかんでいたガイドともすっかり友達です。自分が泳げないことも忘れて、童心に返った最高の休日でした。

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今回体験した内容

イベント名
 忠別川ラフティング
主催会社
フライングドルフィンズ
料金
 基本料金6600円(今回は1名体験のため+1000円)
ラフティング中の写真オプション(2,150円)

この記事を書いた人

HADAKA DENKYU 代表 映像ディレクター・ライター

星野智哉

もっと気軽に映像を使える時代をつくりたい。北海道のケーブルテレビ局で働いたのち、独立。キャスターや番組レポーターの経験を活かし、地域に根ざした取材活動を続けている。仕事の拠点・旭川市は「川のまち」とも呼ばれ大小合わせて130本もの川が流れる環境。正直な話、泳げない。ちっとも浮かない。それなのにミズベが大好きという困った設定。ライター業としては毎日更新のグルメブログ「裸電球ぶら下げて」を運営している。

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