2017.07.10 Mon

河川法改正20年インスパイアプログラム『水辺の時代を開く』より、トークセッション「水辺の時代の開き方」をダイジェスト紹介。「水辺の時は熟した!」

河川法改正20年インスパイアプログラム『水辺の時代を開く』より、トークセッション「水辺の時代の開き方」をダイジェスト紹介。「水辺の時は熟した!」

当日は、行政や河川管理者、水辺の開発関係や水辺で事業を興している、また興そうと取り組む民間事業者やNPO法人、 […]

去る6月4日に開催された河川法改正20年インスパイアプログラム(主催:国交省)の『水辺の時代を開く』では、福岡博士のスピーチに続き、行政・ビジネス・エリアマネジメントの最前線を行く御三方が集結、三人三様、立場や現場が違う視点から、未来の水辺の可能性を語るトークセッション「水辺の時代の開き方」が行なわれた。

河川法改正20年インスパイアプログラム『水辺の時代を開く』より、トークセッション「水辺の時代の開き方」をダイジェスト紹介。「水辺の時は熟した!」

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当日は、行政や河川管理者、水辺の開発関係や水辺で事業を興している、また興そうと取り組む民間事業者やNPO法人、水辺で起こるコトに興味関心を持たれる一般の方々など、全国から約200名もの参加となった。

トークセッションに出演したのは、国土交通省水管理保全局長の山田邦博氏、株式会社バルニバービ代表取締役の佐藤裕久氏、そして紅一点・法政大学現代福祉学部人間社会研究科教授の保井美樹氏である。
実はこの御三方、初顔合わせながらも水辺への思い入れが格段に大きいせいか、用意した資料もはや飛ばしになるほど、話しが小気味よく展開されていた。
進行を担った法政大学・保井教授のテンポよく、柔らかなつなぎが二人の発言を滑らかに引き出していたのもある。そんな水辺の新時代を切り開く御三方によるトークセッションから、選りすぐりの発言を抜き出してお伝えする。

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●テーマ1「水辺を開くと何が起こるのか」

世の中を突き動かそうとする人々がもつ、共有のマインドセットとは「越境力・創造力・開く力・突破力」。

「水のことをみんなが考え始めている」- 保井教授

保井教授:
いろんな新しい取り組みが始まって、いわばリスタートが各地で起きてるのかな、その多様さっていうのもすごく面白いですね。

「信頼というものがあるといい水辺ができると考えています」 – 山田局長

山田局長:
川ってすごく様々な顔をします。たくさんの川がいろんな顔をするから、我々の部下もいろんな対応をしなくちゃいけなくなっている。
20年前に河川法が改正された時、環境という目的が河川法の中に入ってきました。治水とか利水と違って定量的に目的が設定されないので悩んだが、地域の方々、あるいは住民の方々に意見を聞かなければならないということになり、住民の意見を聞いて物事を決めていく時代に入りました。

2011年に、それまで占用するのは官、要するに市町村や都道府県じゃなきゃいけなかったものを、民間のひとに直接管理をしてもらい、信頼を基にそこで自由に活動してもらっていたのです。2016年にはそれまで民間の方々への占用期間だったのを、3年から10年に延長。水辺を開くと大きな世界が開けてくるっていうのは確かだと思います。

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「妄想が何かを生み出すじゃないですか」 – 佐藤代表

佐藤代表:
僕は京都生まれですが、京都の人間は鴨川というのを愛し、誇りに思っています。いまは川床が始まってますからね、それが普通だったのに、ぼくは13年前に実質東京にやってきたら、あまりに、東京ってまったく川の気配がないんですよ。これはなんでやろう?と思った。これが僕たちの13年間の葛藤と戦いの端緒というか入り口でした。
僕たちが本気で川、河川にアクションして10年くらいですけれども、10年は僕らの葛藤の歴史でした。

第一前提として、水はいつでも狂気に変わりますから、安全性をどれだけ担保できるかっていうことは当然民であれ、官であれやらないといけないことです。そして川は公共、みんなの互いの財産なのでそれをどう共有できるかっていうことも重要です。
約10年前頃、大阪では多分初めての試みだった中之島川のテラスですが、いままでなぜやれなかったんだろうって思うぐらいすごく気持ちよい場所を作れた。また道頓堀川の我々の店舗は日本じゃない感じにした。実は元々はビルが出来てから2年くらいテラスは使用禁止。テラスを使えるまで、大阪市の水道局とやりとりして結果的にいまや夏の風物詩にまでなりました。本当に行政が大きな意識チェンジをしていただいた結果、生まれた大阪の新しい魅力創造だと思ってます。

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「僕は鬼瓦権蔵っていわれたのが悔しかった。やっぱりもうちょっとやわらかくなりたいなっていう気持ちがあった」 – 山田局長

山田局長:
一律的にダメとかいいとかいう話ではなくて、やっぱりそれぞれ川ごとに顔や流域も違いますし、それぞれの地域の方と話をして、信頼が培われるところに対しては、そういう川も出来てくるという、そういう繰り返しがあったと私は思います。

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保井教授:
福岡先生のお話でいうと、堅牢頑丈ではないゆるゆるやわやわな運用ができるような仕掛けをつくっていくということですね。実際にはひとつひとつの中でそんなに簡単なことではなくて、一人がダメっていうときっと動かせないというようなことがたくさんあるわけはずです。

本来市民生活のなかでは、管理と利活用っていうのは一体であり、利活用っていうのは商業的なものだけじゃなく、教育や福祉というものを含めてすべてが一体になるものです。そういう意味でいうと、エントロピーを低めるために管理というものが非常に行政にお任せになり、管理を司るものからすると事故を起こすわけにはいかないので、どうしてもリスクのない方向にっていう、そこの揺り戻しがすごくきているなっていう気がします。

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●テーマ2「水辺を開く人とは」

それぞれプロセスやストーリーによって異なるが、「切り開く人」・「開かれて戦う人」がいる

「前例がないというこの言葉の重さ。」 – 佐藤代表

佐藤代表:
役所から本当に門前払いなんですよ。その門前払いされる根拠はどこにあるんだろうと、僕たちはいろんな河川法とかも全部調べてたら、結果それに反対する法律はなかったりするわけです。でも前例がないということが理由。前例がなくてもやってもいい可能性があるといういまの制限、レギュレーションのなかでチャレンジできないか?、というのがこの10年の僕たちの歴史だった気がします。それがこの数年でやっぱり変わってきました。

「前例がない事を乗り越えるっていうのは、私的に言うともう、それでもやりたいって思う人が行政の中にもいる、いたということに尽きるんじゃないかと思います」 – 保井教授

保井教授:
行政だけにも限らないと思いますが、企業の中でも大学でもどこにおいても、人によって物事の捉え方や進め方がかなり多様になってきたというか、それが許されるようになってきました。今日のテーマから少し離れて言えば、働き方改革みたいなところにもつながって行く話だと思うのですが、そういう飛び越えていくような力を持っている人が少し居場所を持てるようになってきたのではと。

「前例を越えてやるっていう前例が多くなってきた」 – 山田局長

山田局長:
日本全体でみると、先ほどの動的平衡じゃないんですけど、昔ながらのやり方ではできなくなっています。
例えば先ほど申しましたように、治水、利水、環境が加わると当然意見を聞かないとやっていけなくなるという、これまで多分意見を聞くなんていう前例はなかったのですが。そういうことが各所でおこってきて上司も前例がないといって、部下の意見を却下するとその上司から怒られるという自体に。そういう雰囲気が少しずつできてきて、行政だけではなく、世の中がそういう流れになってきたようです。

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保井教授:
多くの人が仕事を超えて、地域に出ていった時に、それをうまく仕事につなげる人もいるし、つながずに仕事を越えたままで、境界を越えてやってる人もいます。少しづつ人事評価システムにのるかどうかは別にして評価しなきゃいけないっていう雰囲気が広がってきている。

山田局長:
河川敷ってだけではなく、河川敷にこういうことをしてもいいか悪いかを、そういう話だけではなく、町全体を河川管理者は川だと思って、そういう目で関わっていくことが重要なんじゃないかな。
だからこれまでは川に来た人に対して認める、認めないでしたけど、実は川から遠い人にも川って関わっているわけだから、そういう方々の意見をどう取り入れるか、そういう方々にどう意識を持ってもらうのか、そういう視野も変えていかなきゃいけないねっていうことは、ある面、前例を超えるってわけなのです。

「もうあと5年もしたら、水辺は佐藤が頑張ってるねって言われなくなるくらい激しいコンペティションが行われると思います」 – 佐藤代表

佐藤代表:
当然民間にとっては、絶対コンペティションの方がいいんです。より安全であり、より美味しいものや、より楽しいことやよりや安いことやってことを民間はやりますから。その時期がいよいよきているというある面で僕たちにとっても恐怖です。むしろ解禁されていくことの恐怖だと、いままさに気合が入ってる感じですよ。水辺開港前夜、みたいな気がしています。

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「僕は水辺が活用される時代に入ると思うんです」 – 佐藤代表

佐藤代表:
いまは水辺に空間を作って水辺に親しむ。親水性みたいのもふくめて楽しむ。具体的に言うと、隅田川を屋形船だけに独占しておくことはないし、暴走族のジェットスキーの人たちに独占させておくわけじゃなくて、もっと単に遊覧船ではなく楽しむ水辺や川の活用のこと。
例えば、水上タクシー。あれで、たどり着いたところにカフェがあるとか、あるいは子どもたちが遊べるようなパークがあるとか、移動手段としてを含めて活用に入っていくだろうなという予感がしています。と同時に、新しいレギュレーションが必要になるんだと思います。

「川は、東京にもっと身近にあるんだという意識が、少しづつ少しづつ蓄積していると思うんです。」 – 佐藤代表

佐藤代表:
それがある一定を超えたときにもう少し、川に対して開こうという意識がさらに次のステップへいくだろうと思います。京都の場合、川床は全部が店なんで、どんちゃん騒ぎしても成立しますけれども、やっぱり隣に住宅があるという環境の中で、どう折り合いつけるかっていうのがすごい大事なところだと思います。単に商売として成立したらいいというわけではあり得ないわけですね。

山田局長:
河川というのは治水も利水も環境もあります。公のものだというスタンスがあり、ダメと言うのではなく、どうやってそういうものも含めてみなさんの合意をとっていくのか、トータルで考えるような、どういうレギュレーションが必要なのかというのをもう一度構築する、そういう時期に来ているのかもしれないです。

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「今日は水辺ですが、同じようなことがいろんなオープンスペース、パブリックスペースでいま起きてると思います」 – 保井教授

保井教授:
海外の状況をよく聞くのですが、パブリックスペースには全ての市民がアクセス可能で、全ての市民がお金がなくても楽しめるものを確保しながらやりつづけています。これにはやはり一定の収益があり、それが還元され、持続的でより全ての人が楽しめる空間作りがあります。そこにはものすごく議論の積み重ねを感じています。

「僕らは歯を食いしばって周辺ずっとワンブロック全部掃除をし続けた」 – 佐藤代表

佐藤代表:
理解してもらうための布石というか運動は本当に地道なものです。そういう中で受け入れていただくための一つのプロセスは必要なんだろうと思います。単に経済理論だけで町の中に入っていくことは絶対にハレーションを起こすのでありえない、僕達は自ら新しい世界なんだといったところで、それは通用しないんだなと思います。

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「THINK RIVERってありましたが、DISCUSS RIVERって言えるし、そういうものが起きていると思います。もっと深まっていくと次のパワーマネジメントに行くんだろうな」 – 保井教授

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●テーマ3「水辺が開く価値とは」

次に目指して行きたいのは、「水とまちが人でつながっていくというサイクル」だと話す保井教授。

「今までタブーだった“稼ぐ”という行為が随分受け入れられてきた。それを使っていかに水辺を含めたまちを作っていくか」 – 保井教授

保井教授:
先月もNYに行ってきた時に感じたのは、NYはすごく都市観光を大事にしています。何よりも、観光客向けのことをやっているのではなく、NYに暮らす、そのものを魅力化して、そこを真似したい人がいくらでもくるとしています。
要するに都市観光っていうのは、その暮らしを追体験したいって人たちをいかに呼び込めるか、と思うんですね。

そういうことを考えると、占用期間を長くしたりして今までタブーだった「稼ぐ」という行為が随分受け入れられ、それを使っていかに町を作っていくか、水辺を含めた町を作っていくか、ということだと思うのです。
水辺とまちというのが繋がって響き合わないといけないし、それが続く仕組みを作んなきゃいけないし、さらに言えば切り開いて且つ、もっと妄想できるような人を育てていかなきゃいけない、やっぱこの3つが大事なのかなと思います。

「それには水辺のエッジがやっぱり大事」 – 保井教授

保井教授:
水辺が入っていくところにいかにうまく町を作れるかというようなこと、お店があったり、道があったり、水辺の公園の中にNYなんかではレジデンスやホテルも生まれています。この辺なんかの議論に私も出るときには、まだレストラン、カフェなのですね。

人が住むっていうのは公園を排他的に特定の人が享受するっていう、そこに踏み込めるかっていうのはNYでもすごく大きな議論があったんですけれども、やっぱり人が住むことで普段の水辺にない、今のまち並み、そういう姿が出てくるような要素もあります。まず何よりも収益が上がります。もっと多様にまちとつなぐ要素っていうのを考えてもいいんじゃないかなと思います。

水辺の公園もそうですが、その周りにあるまちの土地利用をそのままでいいのかっていうこと、それもやっぱり本当は行政の中でもきっと縦割りじゃなくていろんな部署が連携しなきゃいけないってことになるのですが、ブルックリンブリッジの周りも、リゾーニングされて倉庫じゃなく人が住めるようになってレストランもできるようになったっていうのがとても大きいです。さらに言えばそのつなぎ目を、まちと水辺を繋いでるっていうのは結局公共空間になるので、そこを生かす公共空間も、水辺、公園、道です。

こういうのってすごく人々の暮らしをつなぐすごく大事なつなぎ目だと思うので、つなぎ目を単なる空間じゃなくてやっぱり一人の暮らしが見えるような空間づくりをしていくっていうことが大事なのかなという気がします。

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「収益はやはり大事」 – 保井教授

保井教授:
それを続けるためにやっぱり収益ってとっても大事だと思っていて、予算、管理、利活用みんな違う部署がやっていて、せっかく稼いでもそれがどこでどう使われているのか市民に対してメリットがなかなか見えないのが問題ですね。
NYなんかはすごく進み始めています。

そのための組織を作り、国立財産で管理をし、かつその収益も単に儲けてるわけではなくてそれが公園のグレードアップにつながり、市民との連携の場にもなっていく。そういうものを考えていかないといけないと思いますし、そうすると収益事業がきっと入ってくると思うのです。

ブルックリンであれば、エリアマネジメント的な道路などを活かしながらパブリックスペースを全体的に作り変え、土地利用なんかを考えながら、収益が生まれたものを魅力化し、教育とか防災とかいろんなものにつないでいくはずです。

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「たくさん必要なのは人材」 – 保井教授

保井教授:
進めるもの、あるいはさらにそれがアーリーアダプターだけじゃなくてどんどん先に行くためには、やっぱり人材だと思います。パブリックを支える民間人材っていうのがもっと増えていかなきゃいけない、収益がそこで終わるんじゃなくて、そこで還元されてることが可視化されて、人材がたくさんいるって状況になっていきたい。

動き出して、企画して事業を作っていく層、それをサポートするような層がいて、「なんかいいのできたね」といったなんとなくの人たちがすごく多いはずですが、ここをいかに増やしていくかっていうようなこと、さらに考えるために、今後もどんどん拡大して欲しいと思っています。

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「普通にエリアマネジメント大事だね、やろうよって戦略なしでやっても、うまくいくはずがない」 – 保井教授

保井教授:
地権者も住民も行政も視覚が小さくなった。必ずしも地権者の代表が住民の代表ではなく、一部なんだと思います。
この中でまさにはみだしてもいいという勇気を持っている人、境界を越えていくような人、そういうような人たちが出て、代表じゃなくてはみ出す勇者といってもいいと思います。

そういう人たちが、はみ出さないで実践をしていき、タクティカルなエリアマネジメントが動くと、次に、先ほどの佐藤さんのように、今では行政の側からやろうやろうって言い出したというようなことがあると思うのです。

あまり大上段に構えず、行政の中でもはみだしてもやろうと、前例を恐れない人材、そういう人たちを集めてそこで踏み出すというようなことが大事なのかなという気がします。

「僕はものすごい個人なんですよ。自分がどうであるかということをまず考えて、それが社会性があるのかどうかを検証していくという生き方をずっと続けている」 – 佐藤代表

佐藤代表:
川を流れる風の気持ちを悟る、本当に季節ごとに風景を変えるその様とか、それってものすごく個人的なこと。僕らはその感覚を信じて、自ら実験してやって来ました。
墨田区は隅田川の川を楽しむことを多分推奨してくださっている、と解釈してます。そういう意味での次のフェーズに入っていきそうだし、それを僕らも頑張りたい。役所、行政にも期待したいし、それを共感する人たちも増えていくということを期待しています。

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保井教授:
いま民ができないことってなくなりつつあると思うんですよね。で、それは民と官の関係も変えますし、官の役割っていうのを大きく変える。(行政は)やることがなくなるじゃないかって捉える人もいるかもしれないですけど、私はすごく面白い時代に入ってきたと思っています。いわゆる公共施設やサービスのプロバイダーからイネイブラーに、環境を整えて、なんかある意味まさに町を変えるその環境づくりをするってすごくレベルの高い仕事を担うことになるんじゃないかなと思います。

「普段水に触れてないと多分、精神的なバランスが少し崩れてくるんじゃないかな」 – 山田局長

山田局長:
川とか水辺っていうのはこの地球に水が生まれたら、その時点からあったと思うし、人類が誕生してから人類の頭の中にはずっと意識してきたことなんじゃないかなと。ここが道路とか都市とかとちょっと違うところで、DNAの中に、水っていうのを持ってるんじゃないかなと思います。

そういう面からも水というものを意識してもらいたい。川から離れている人でも一生懸命仕事をしていてずっとビルの中にいる人も、やっぱり水というものから離れて生きることはないと思います。
そういう意味で水を意識していただく、そういうような社会ってできないかなと思い、THINK RIVERと名付けました。

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「『THINK RIVER』青い棒が三本で川。私からすると、産業と民と官じゃないかと思っています。皆が一緒になりいい水で作っていくことができればいい」 – 山田局長

山田局長:
非常に意志が強くて人の意見をよく聞く、そういう方々と一緒になって、我々は逆にTHINK TOWNなんじゃないかとも思っています。
まちのことを考えながらやってくのが河川管理者。そういう意味で川と都市っていうのが一緒になってみんなで考えていくし、あるところは頑固、あるところは柔軟にやっていくっていうのがこれからの川づくりではないかと思うのです。

「子供から高齢者まで全ての人が水とつながっていきているし、だからこそ水のことを忘れないでというメッセージでもある」 – 保井教授

保井教授:
確かに川の字でありながら、セクターをこえて、産、官、学、民が一緒になって変わることを考えてDISCUSSして切り開いていくということですね。実験をしてそれがだんだんだんだん広がっていくというような動きが見えたかな、と思います。

ぜひこの先、点から線にしてまちを作っていくという動きをまた次の機会に皆さんにお聞かせしたいと思います。

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・・・このように、これまでの苦悩や葛藤の水辺から、開かれて来た今の水辺環境までをリアルに伝え、「妄想」・「はみ出しもの」・「タクティカル」のキーワードを用いながら、身を以て取り組んできた水辺の改革について語られた。

会の際中や終了後、参加者が投稿したSNSのポストでは、
「水辺の次の展開について楽しく話したい。なんだかワクワクする」
「国交省職員のやる気やモチベーションが大きく上がったらしい」
「動き出した水辺はどうすればさらに加速するのか。もっと楽しんで取り組みたい」
といった、前向きな期待感を持つ意見が目立っていた。

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前段の福岡伸一氏のキーノートスピーチで展開された「動的平衡」の考えから、人も河川も

「ユルユルやわやわ」

な柔軟性と可変性が重要だと捉えた方も少なくないと思われる。

これからの新しい時代の水辺は、周辺地域のエリアマネジメントとの融合から、そのあり方や使うことのリアルなイメージになる…そんな未来を感じられる印象のトークセッションであった。

Writer's Profile
榊原あすか

本職はPRコンサルタント(フリーランス)。
PRや広報周りの企画から情報発信、制作まで幅広く行なっています。
ミズベリング・プロジェクトは2016年春から参画して、広報業務をお手伝い中。
キャリアのスタートが百貨店だったせいか、ファッションやモノコト場所など有形無形のグッドセンスを見つけたり体験したりするのが好き。素敵な水辺の楽しみ方を見つけて発信して行きたいです。
その他通年で携わっているおシゴトは交通安全キャンペーンの「おもいやりライト運動」、アウトバウンドPR「マカオ観光局」など。

おもいやりライト運動
http://www.omoiyari-light.com
マカオ観光局
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