2015.09.08 Tue

水辺の彼女

水辺の彼女

水場にはお化けが出やすいだとか、皆さんは聞いたことありませんか? トイレやお風呂、池に川。川岸のしだれ柳のそば […]

水辺の彼女

水場にはお化けが出やすいだとか、皆さんは聞いたことありませんか?

トイレやお風呂、池に川。川岸のしだれ柳のそばに白装束の髪の長い女の人が立っている…なんてイメージ、一度は見たことがあるのではないでしょうか。
他に有名なものといえばトイレの花子さんもまさしくそれですよね。小さい頃本当に怖くて私は一人でトイレに行けませんでした。今はもう20歳なので行けます。

何故水と不思議はこんなにも関わりがあるのでしょうか?人の知れない地下を脈々と流れる水が、見えないどこか遠くまで流れていく水のその先が、異世界に繋がっているような雰囲気がして昔から水と不思議を結び付けているのかもしれないですね。そんなことですから、水辺にまつわる妖怪の話なんかもたくさんあるのです。今回はその中の一人、河女を紹介します。

<h3河 女

青森県に伝わる、夏の夜の土手に現れて男に声をかける美しい妖怪です。もちろん声をかけるだけではありません。美人に声をかけられれば、男の人なら答えちゃいますよね。
しかし声をかけられ話してしまったが最後、その男は憑りつかれてしまい、彼女に夢中の大食いになってしまうのです。しかもただの大食いではありません。空腹になるともう見境がなく自分の便までも食べてしまうレベルなのです。酷なことをさせますね。そして河女にゾッコンの男はもう彼女に会いたくて会いたくてたまらない!
たまらず彼は夜人々が寝静まると、人目を盗んで水際の彼女に会いに行きます。ランデブー。そんなこんなで自分の便を食べながら暴飲暴食と深夜徘徊を続ける彼、どんどんと身は細りやがて死を迎えるそうです。

まさしく魔性の女、河女。女性なら誰だって一度は魔性の女になってみたいものですよね。私もなってみたい。そういうわけですので、河女の真似をしてみました。

河女

ちょっとはそれっぽく、不気味になれました。

この画質の悪さがまたいいですね。河女ですから河に繰り出さねばいけません。川にいなければただの気味の悪い女です。

まず向かった川はかの有名な隅田川です。

隅田川

綺麗!!!!!!!

やはり都会の河川。街あかりが水に反射しとても美しい。河に行くだけではただの川好きな気味の悪い女です。男の人に話しかけねばなりません。川側の物陰に隠れて一人で歩く男の人がやってきたらゆっくりと登場して話しかけるという作戦をとりました。結果から言いますと誰も応じてくれませんでした。応じるどころか6人中6人に逃げられました。美女じゃないのがいけなかったのか、髪が長くなかったのがいけないのか。逃げられるという行為は妖怪と言えど少し傷つきました。

めげずに二回戦を行いました。

私の通う大学の近所にある野川という川に行きました。こちらの川、スタジオジブリ作品のあの「借りぐらしのアリエッティ」のモデルになった川だそうです。のどかないい川なので是非足を運んでみてください。野川、夜はとっても怖いです。河女もびっくりです。とりあえず人がくるのを待ちました。

image4

まちぼうけです。

夜の野川は住宅街ということもあり人通りはとても少ないです。とりあえず辛抱強く待ちます。

水辺の彼女

全く人が来ません。淋しいです。

なんでなんやというくらいに人がきません。時々車が通ります。あとカップルが一組通りました。しかし男の人が一人だけでは通りません。

カモの親子

男の人はきませんがカモの親子は来ました。

最初、暗闇で川の中を動く影が見えたときは情けなくも慌てて石の上に逃げました。かわいいかわいいカモの親子が泳いできただけでした。
他にも夜の野川ではカエルの鳴き声や虫の鳴く音が聞こえてきてとてもすてきでした。ただ蚊もたくさんいました。夜でも虫除けは怠らずに。

Writer's Profile
笹栗麻優子

東京学芸大学教育学部 吉冨研究室所属三年
興味があるのは植物。
福岡出身でラーメンが好きです。
犬鳴川の河川公園がお気に入りの水辺で、割り箸を立てて流れる藻を巻きつけると楽しいです。

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